umi
今回は家計管理で見落としがちな『特別費』の設定の仕方についてご紹介!
ymd
目次
家計管理の落とし穴「特別費」をコントロールしよう!
家計管理をしていきたい、家計簿をつけてお金を貯めたい!といった方が最初の方に躓ききやすいのが「特別費」です。
食費や日用品、家賃などのように毎月金額が決まっているわけではないので、いざというとき
「どこからお金を捻出すればいいの?!今月大幅に赤字になっちゃう!」といった状況になりかねなません。
せっかく家計を整えよう、意気込んでいたのにモチベーションが下がってしまう、なんてもったいないことに…。
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ですので家計管理を始める際は特別費について最初の段階で予算設定することをお勧めします。
ただ、「そもそも何が特別費?」という方も多いと思うのでご紹介していきます
特別費ってなに?
特別費とは毎月かからないけど、年間で考えると必要な出費というイメージです。
例えば固定資産税、車検費用、子供の七五三、旅行費、家具家電の買い替えなど毎月(毎年)はないけど必要な出費って発生しますよね。
これらを「特別費」として扱います。
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特別費が家計管理で大事な理由
特別費年間100万円越え?!どこから捻出する?家計への圧迫度が半端ない!
家庭によって特別費に計上する項目は違いますが100万円以上になるケースも少なくありません。
せっかく貯金していても、特別費の準備もしていないと貯金が大幅に減ってしまったり、クレジットカートの引き落としができなかったりすることも…
これだと家計管理をしていても楽しくないですよね
umi
我が家では「特別費」をコントロールできるよう二人で話し合っています!
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家計管理する上で特別費はコントロールしづらい
と言っても特別費はコントロールしづらいのが現実。
- そもそも予算を立てづらい(出産準備費、家電買い替え等いくらかかるか正確に分からない)
- 予想していなかったこともが突発的に起こる可能性がある(急な入院や冠婚葬祭が重なることも…)
- 何が特別費にあたるか分からない(ちょっとしたインテリアって特別費?日用品?等)
特別費はただ闇雲に何にでも備えればいい、という訳ではありません。
冠婚葬祭など臨時出費に備えるか/備えないかは各家計の状況に合わせて決めていく必要があります。
あとで「それぞれの家庭に合わせて必要な項目を作成しよう」詳しくご紹介するのでご覧ください。
それでも特別費を備えるのが家計管理マスターへの道!
コントロールしづらいのならあきらめるしかないの?!というわけではありません。
必要な特別費を把握、準備しておくだけでもダメージはかなり軽減されます。
(少なくとも引き落としできない状態は避けられるはず。)
「出費を把握していてある程度準備できている」のと
「出費を把握できておらず知らぬ間に赤字になっている」のとでは雲泥の差。
ぜひ、特別費を把握、準備して家計管理マスターを目指していきましょう。
では、まずは年間必要とされる特別費を書き出し、把握するところからスタート!
特別費を書き出してみよう
特別費の書き方について
では早速いつ、何に、いくら必要かを書き出しましょう。
例えば・・・
- 5月 主人誕生日 1万円(5000円食事×二人分)
- 2月 妹出産祝い 2万円
- 12月 帰省 4万円
ふるさと納税等いつかは未定、というものは項目+金額だけ記入でも構いません。
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家計管理は1年で終わり、じゃなくて今後も続くからね!年々バージョンアップしていくのも楽しいよ
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2020年版!我が家の特別費用内訳
我が家ではエクセルで予算と実績を記入し、残りがいくらか一目瞭然!
いちいち計算しなくていいので便利で気に入ってます。
ちなみに、我が家の2020年の特別費はなんと160万円超え!ひぇ
今年は出産・引っ越しがあるのでめちゃくちゃ高くなりました。
この費用がなければ約70万円くらいです。
イベントごと(誕生日や母の日、父の日、結婚記念日等)、旅行費、ふるさと納税費、NHK支払いや大型家電購入に向けて設定しています。
出産後は毎月かからない美容費、子供費、被服費も特別費に組み込むことを想定しています。
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次はより詳しく特別費の項目についてご紹介していきます。
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支払いが決まっている特別費
固定資産税
保険年払い
車関係(車検や保険等)
NHKやサブスク(Amazonprim,netflixなど)の年会費
ふるさと納税
定期券の購入
予防接種
定期健診
この項目は支払いが決まっているので予算はたてやすいですね。
税金や保険は高額になることが多く、支払い必須項目なのでこの項目の予算は最低でも貯めておきたいところ。
また、意外と見落としがちな「ふるさと納税」。
支払った分から2000円引いた額(上限は収入による)が翌年度の住民税の控除や所得税の還付を受ける事ができるこの仕組み。活用されている方も年々増えているようです。
ただ、上限まで使おうとすると数万円単位の買い物になることも多いので、あらかじめ予算設定しておくことをおすすめします。
毎年特別費設定のタイミングで加入中のサブスクや保険の見直しをしてもいいですね。
昨年は使ってけど今はいらないサブスクや、家族の状況に応じて今の保険が適切か?(結婚、子供の有無や独立後など特にいいタイミング)考えてみましょう。
NHK受信料年払い 2.5万円
ふるさと納税(夫婦二人) 9万円
我が家は車を所持しておらず、また賃貸暮らしなので固定資産等かかりません。
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年間行事やイベントで必要な特別費
家族の誕生日
結婚記念日
母の日、父の日、敬老の日
クリスマス
年間で決まっている行事やイベントなどにかかる費用(プレゼント代、食事代)です。
ささやかな金額だとしても準備せず急な出費、となるとどこから出そう?となりますが
事前に準備しておくと気持ちよくプレゼントを贈れたり、食事を楽しんだりできます。
こちらは他の項目が高額になる場合、「今年は予算少な目で…」等比較的調整しやすい項目。
レストランではなくておうちで少し豪華な食事と飾り付けをして楽しもう、等工夫することで楽しい時間を過ごせます。
お小遣いの範囲でプレゼントを購入する等であれば金額を設定する必要はないと思います。
私と主人の誕生日 1万円ずつ (食事代)
結婚記念日 1万円 (食事代)
実母・義両親誕生日 5000円/人(プレゼント代)
実父誕生日 1万(還暦祝いプレゼント)
父の日母の日 4000円/人 (プレゼント代)
敬老の日 3000円/人
予算設定後に妊娠が発覚。特別費が爆上がりすることが目に見えたので、この予算を3割ほど減らしました。
旅行やレジャーでかかる特別費
ゴールデンウィーク
春休み、夏休み、冬休み
旅行
帰省
長期休暇のある時はついつい財布の紐が緩みがち。
ちょっとお出かけ、のつもりが意外と高額出費になっている、なんてことも。
毎年旅行に行く、帰省する等決めているのであれば事前に準備しておきましょう。
また、遠くへのお出かけがなくても日帰り旅行や外食など行く機会も増える可能性が高いです。
あらかじめ、毎月の娯楽費や食費に+αの費用を準備しておくと心強いですね。
旅行 8万円
帰省 12万円
我が家では旅行と帰省を設定しています。
長期休暇は主に主人か私の実家に帰省することが多いので、長期休暇用の特別費は設けておらず、毎月の娯楽費内で過ごします。
子供ができると長期休暇用に設定するつもりです。
旅行は2月に蟹を食べに行きました!計5万円。
残り3万円で出産前に近場で旅行いけるといいなと思ってます。(コロナの状況にもよりますが)
家具家電にかかる特別費
乾燥機付き洗濯機
テレビ
ビデオカメラ
布団
ラグ 等
古くなってきたから買い替えたい、時短家電を購入して家事の負担を減らしたい、
子供が生まれるし、ビデオカメラを買おうかな?
など事前に購入したい家具家電があればあらかじめ気になる製品の価格帯を調べ、予算に組み込んでおきましょう。
もし特に決まってない場合でも余裕があるなら年間で5~10万円など大体の金額で確保しておいてもいいですね。
乾燥機付き洗濯機 16万円
我が家は今年乾燥機付き洗濯機を購入しました。
予算1万円オーバーでしたが、あらかじめ年間の特別費に入れていたのでそこまでのダメージを受けずに済みました。
干す作業がなくなり、主人とも干す作業のなすり付け合いにならず、買って本当によかったと思っています。
ライフイベントにかかる特別費
入学式準備(ランドセルや制服の購入)
出産・出産準備費用
七五三
中学受験
引っ越し(引っ越し代、初期費用、新規家具購入費等
年に一度といわず、人生でも数少ないこれらのイベントごと。これらの費用も忘れずに!
受験や入学式準備などご祝儀や、別途事前の積立貯金などからまかなえるなら項目としては不要です。
ただ、ご祝儀っていくらもらえるのか、なんて事前に把握できないことが多いです。(すでにご兄弟がいて分かってるならいいですが)
なので、このような場合はまずは家計に計上し、ご祝儀は今後の教育資金や貯金に充ててもいいですね。
両家顔合わせ 6万円
出産費用 20万円
出産育児準備費用 20万円
引っ越し費用 50万円
我が家は昨年籍を入れ、結婚式はする気がなかったので両家の親、弟、妹を呼んで食事会をしました。
umi
定期的に集まる機会があってもいいなと思ってます。
また、今年妊娠が発覚、年内に出産予定なので出産準備費用(マタニティウェアやベビーグッズ等)と出産費用(入院費用、無痛分娩費用)、
また今の家では手狭になるので引っ越すことになったので引っ越し費(初期費用含む)の予算もこちらにいれました。
我が家は子供が独り立ちするまでは賃貸生活を続け、数年に一度引っ越す予定。
来年以降は「引っ越し積立費」を貯めていく予定です。このような数年単位で計画できることは特別費ではなく積立として設定します。
予想できない臨時の時にかかる特別費
冠婚葬祭費用
家族への出産祝い
車や家電の修理
医療費(高額になってしまった場合)
正直、ここはコントロールしづらい項目です。
結婚・出産であれば事前に把握できることもありますが、それ以外は突発的に起こってしまいます。
我が家では個人(私や主人)からのお祝いは小遣いから、二人からのお祝いは家計から(今年は妹の出産祝いがありました)出しているので、特別費にいれています。
医療費については保険の加入状況によっても変わりますよね。我が家は主人が保険未加入です。
子供が生まれることもあり、総資産が一定額貯まるまでは特別費で確保するか掛け捨て保険に加入する予定です。
それぞれの家庭に合わせて必要な項目を作成しよう
今までいろいろ特別費の項目をあげてきましたが、すべてを無理に設定する必要はありません。
各家庭での状況に合わせてバランスをみながら予算を設定していきましょう。
我が家の特別費、貯金についての考え方についてご紹介します。
- 貯金は手を付けないお金(目標金額が貯まるまでは)
- 貯金に手を付けないためにも特別費は臨時費用(発生するか分からないもの)も設定する。余ったら投資の軍資金。
- 特別費は「使うためのお金」なので、貯金を優先する。毎月貯金できず、特別費の積立ばかり、になる場合は特別費を見直す。(レジャー費、イベント費、家具家電費は適切な予算か?ただの贅沢になってないか?など)
- 特別費の予算を使うときは「本当に必要?これを使う・購入することで幸せか?」など、予算があるからと気軽に使いすぎないようにする。(大体勢いで買うと後々もっといいものに出会って後悔したりする…)
我が家は今絶賛生活防衛費を貯めてるところです。
他老後資金教育資金等は別途貯金や投資に回し続けていきますが、生活防衛費は一定額貯金できたら貯金を終了する予定です。
その分他の貯金や投資などに回していくことを想定しています。
なのでここが貯まるまでは臨時費用等は特別費で設定しておき、貯金には手を付けないようにしています。
みなさんのご家庭はどうでしょうか?
例えば
ある程度貯蓄に余裕があるので冠婚葬祭費用や家電・車の修理費用など突発の出費はそこから捻出できるな
旅行は数年に一度海外旅行に行くので毎月積み立てよう
保険加入してるから医療費はいらないか
気に入ったソファがあるから毎月積み立てて買おう!
誕生日のお祝いはお小遣い内でやりくりできる範囲でしよう
等があれば特別費を設定する必要はないですよね。
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日々の生活を豊かに送るには必要な出費ですが、油断すると『無駄遣い』になることも・・・
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家計管理で特別費を設定する際の注意点
特別費を設定するための注意点。
特別費はあくまで「使うお金」です。
そのため、当たり前ですが貯金を切り崩す、貯金を全くせず、特別費を積み立てるばかりに集中すると最終的に手元にはお金が残りません。
あれもこれも、と特別費にいれてしまうとお金が足りなくなることもあるので、貯蓄とのバランスを見ながら優先順位をつけて予算設定をしていきましょう。
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私は今年は誕生日や結婚記念日の食事代、長期休暇費用で調整したよ
早急に日々の予算の見直しをしましょう
- 格安SIMへの切り替え
- 家賃の安い家に引っ越す
- 保険の見直し 等
日々の食費等を削るよりは上記のような固定費を下げる方が楽です。
最初手続きなど手間はかかりますが、一度変更するとあとは普段通り過ごすだけで支出を抑えらます。
また今増えているポイ活を利用することで食費や日用品の支出を少し抑える事もできます。
ただ、チリツモなのでまずは節約効果の高い固定費削減から取り掛かりましょう。
特別費の項目が分からない時のために基準を作ろう
いざ特別費を決めよう!と思っても「これは特別費?」など悩むこともあると思います。
なのでご自身で基準を設けておく方がスムーズに進みやすいです。
例えば我が家では特別費を下記の基準で振り分けています
・毎月必要な出費ではない(イベントごとなど)
・購入単価が高額なもの(100均や雑貨屋で購入した小さいインテリアグッズなどは日用品や娯楽費に割り当てるものもあります。必要なもの(タオル等)⇒日用品、なくてもいいもの(ディフューザー等)⇒娯楽費やお小遣い)
・臨時費用(貯金に余裕ができるまで)
ぜひ基準は設けておきましょう
ymd
特別費を準備して家計を整えよう
さて、いつ、何に、いくら使うか書けましたか?
掛けたら年間でトータルいくら必要なのかも把握できましたか?
トータル金額が決まると次はどのように特別費を準備するかを決めていきましょう。
方法としては主に毎月の給与から積み立てるパターンとボーナスで積み立てるパターンがあります。
我が家では毎月2万円の積立+ボーナスでも補填するようにしています。
ボーナス時同じ金額をしているわけではなく、1~6月分を冬ボーナス、7~12月分を夏ボーナスで振り分けます。
今年は秋に出産が控えているため、特別費が多く必要になるため、夏ボーナスはほぼ特別費。逆に冬ボーナスは半分以上貯金に回しました。
ボーナスがない場合は毎月積み立てる方がほとんどです。
また、育休手当等がある場合は、振り込まれる月に特別費の積立を多くする、など工夫することができます。
特別費専用口座をつくるのがおすすめ
さて、特別費の準備については決まりましたか?
今後積立ていく場合は「特別費専用口座」をつくるのがおすすめです。
貯蓄や生活費等と同じ口座にしてしまうと、管理しづらくなるためです。
例えば100万円残高があるけど特別費ってあといくら?等考える手間が発生してしまいます。一目で残高を把握できる方が簡単です。
特別費設定してますか?家計管理の落とし穴特別費を貯めよう!まとめ
さて、特別費の設定や貯め方などイメージはできましたか?
特別費は何度も言いますが「使うためのお金」をあらかじめ準備するためのものです。
毎日節約!倹約!と切り詰めていてばかりでは家計管理を負担に感じたり、日々の生活が物足りなくなってしまいます。
また、いきなりの出費!となった時はなかなか気持ちよくお金を使うこともできないもの。
お祝いや人生であまりないイベントごとなどはせっかくなら楽しく過ごしたいですよね。
そういった意味でも事前に準備しておくだけで心に余裕がでてきます。
ぜひ特別費をうまくコントロールして楽しく家計管理をしていきましょう!
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